要介護

Ⅴ.それから・・・

つけ

母の身体の脚力体幹腎臓・・・ 見た目や健診の数値で少しずつ衰えが増えてきて さらには片手だけグーにしたまま指を伸ばすことが出来なくなってきて 無理に広げようとしても痛がって広げられなくて お風呂上りなど温めるながらゆっくり時間をかけるとやっ...
Ⅳ.母在宅介護2

眉間のしわ

母は時々眉間にしわを寄せ口を一文字にしてうつむき加減に難しそうな寂しそうな困ったような顔をしていた 認知症の母のそんな表情は深刻さを感じさせるものではなく小さな子供が悩んでいるようでどこか可愛らしくもあり その表情を見るとまたこの顔をしてる...
Ⅳ.母在宅介護2

ごはん一杯

スプーンでごはんを母の口の中に入れると次に口を開けてくれるまで何分もかかることが多くなってきた 口の前にスプーンでごはんを差し出してもちょっと無理にスプーンを口に入れようとしても1ミリも口を開けてくれない 数分時間をおいてスプーンを口の前に...
Ⅳ.母在宅介護2

初詣

急な坂道車椅子を押しながら上りきって境内の中に入っていく 皆がお参りをするのは数段の階段をのぼった先になるが 階段の下に止めた車椅子の母に向かって こうやって手を合わせてお参りしてねと 私が両手を合わせると 母もそれを真似て手を合わせて目を...
Ⅳ.母在宅介護2

家でも車いす

椅子に座っても身体を支えられなくて上体がグニャっとなる 自分で体勢を保つことができなくなると 小柄な母をベッドから車椅子に移動させるだけでもかなり大変で 自分の体力と注意力両方の負担が大きくなった 自分が体勢を崩したら母が怪我をしてしまうの...
Ⅳ.母在宅介護2

母の空気

母が椅子に座っているとそこだけゆったりとした時間が流れているようだと 母の通うグループホームの方が母の通う母の誕生日に書いてくれたメッセージのとおり 私が仕事から帰っても母は無言で、お帰りとも言わず時には無防備な寝顔のままでも 母がそこにい...
Ⅳ.母在宅介護2

夜中の戦士

母を起こすことから始まるいつもの朝 ドアを開けると母の寝ているベッドの景色がいつもと違う 一体何が起こったのか ほんの数秒で理解してベッドに駆け寄る 介護用ベッドの転倒予防の鉄柵の間の狭い隙間から 頭をだらんと下に垂らして垂れた頭の下の床が...
Ⅳ.母在宅介護2

プロ

足が痛むようで立たせようとすると顔をしかめて歩くことができなくなった母 どこがどう痛むのか 「ここが痛い?」と訊ねると足や足以外でも触るところすべて痛いと答える母 このまま、もう歩けなくなってしまうのか・・ そして寝たきりになってしまうのか...
Ⅳ.母在宅介護2

臭う

母は要介護4くらいの時から立ち上がるのに介助が必要で一人でトイレに行けずリハビリパンツに尿取りパッドを使用して しかも認知症なので時々おむつの中の便を手でさわってしまったりその手を周りにこすりつけたり・・・ もちろんそんな惨事に気づいた時に...
Ⅳ.母在宅介護2

真夜中の冒険

朝、母を起こしにベッドまできたが母の姿が見えない 布団をめくってもそこにもいない 伝い歩きも一人ではおぼつかないのでまさか、一人で起きてどこかへ行くとは考えられない 母の介護用のベッドと密接している押入れが開いていることには気づいていたけれ...