2020-10

Ⅴ.それから・・・

罪悪感

友達と遊びに行く一人旅をするライブに行くボディボードで海に行く等々・・・・・ 仕事以外で出かけるたいていの自分が楽しむための事を 約束をしたり計画を立てる段階から 楽しみな気持ちと介護が必要な家族がいるのに放って出かけるという罪悪感はいつも...
Ⅴ.それから・・・

助かった

精神状態を崩して毎晩興奮して手の付けられない状態になってしまった母の入院が決まった時 父が炊飯器をガスの火にかけて家じゅうが真っ白に煙った日から毎晩1時間毎に起きて父の様子を確認していたが父が自力で立ち上がれなくなって入院が決まった時 母が...
Ⅴ.それから・・・

バナナ

久しぶりに朝食にバナナを食べようと思いスーパーで 何種類かあるうちの少し高めの美味しそうなのを選んだ しかし亡くなった母に毎朝刻んで食べさせていた時には一番安いバナナしか買ったことがなかったのに 自分で食べようと思ったら美味しそうな高い方を...
Ⅴ.それから・・・

小学生の時のパジャマ

機嫌がいい時に小学生の時のパジャマと母がよくそう言っていたのは 洗濯してもすぐに乾く白地に色とりどりの少し大きめの水玉模様のポリエステルのパジャマだ もちろん母が小学生の時から持っていたものではなく 私が大中で買ってきたパジャマの中の一つだ...
Ⅴ.それから・・・

サイン

忙しい毎日気に留めることなく過ぎていったいくつかのことがふとよみがえる 静かに座って仕事をしているとトク、トク、トクと時々感じる自分の心臓の鼓動が段々と小さくなって途切れていくのを時々感じるようになった 医者に診てもらった方がいいかなと漠然...
Ⅴ.それから・・・

無力な存在

母の表情が乏しくなり何もしゃべらないことも多くなってきた時にふとした拍子に少しでも笑顔が見れるとうれしくなった 母のおむつ交換の時におむつを取ったままベッドに座らせていたら尿を漏らしてしまい床までぬれてしまったがこんな格好のまま座らせておい...
Ⅴ.それから・・・

つけ

母の身体の脚力体幹腎臓・・・ 見た目や健診の数値で少しずつ衰えが増えてきて さらには片手だけグーにしたまま指を伸ばすことが出来なくなってきて 無理に広げようとしても痛がって広げられなくて お風呂上りなど温めるながらゆっくり時間をかけるとやっ...
Ⅳ.母在宅介護2

知りたかったこと

「〇〇さんと結婚して幸せだったのかね」 ICUで生命維持装置をつけられた意識のない母のベッドサイドで間もなく終わりの時を迎えるであろう母の生涯を振り返るように母の再婚相手である父との結婚が幸せだったのだろうかと親戚の叔母がゆっくりとつぶやい...
Ⅳ.母在宅介護2

眉間のしわ

母は時々眉間にしわを寄せ口を一文字にしてうつむき加減に難しそうな寂しそうな困ったような顔をしていた 認知症の母のそんな表情は深刻さを感じさせるものではなく小さな子供が悩んでいるようでどこか可愛らしくもあり その表情を見るとまたこの顔をしてる...
Ⅳ.母在宅介護2

ごはん一杯

スプーンでごはんを母の口の中に入れると次に口を開けてくれるまで何分もかかることが多くなってきた 口の前にスプーンでごはんを差し出してもちょっと無理にスプーンを口に入れようとしても1ミリも口を開けてくれない 数分時間をおいてスプーンを口の前に...