家でも車いす

椅子に座っても
身体を支えられなくて
上体がグニャっとなる

自分で体勢を保つことが
できなくなると

小柄な母を
ベッドから車椅子に移動させるだけでも
かなり大変で

自分の体力と注意力
両方の負担が大きくなった

自分が体勢を崩したら
母が怪我をしてしまうので
今まで以上に
気を緩めることができない

目に見える部分の衰えには
気づけばすぐ対処して

この時も
家の中でも使える車椅子を
すぐ用意したが

目に見えない
身体の内側の機能の衰えには
年に一度の健康診断と
3週間に一度の往診での
血圧測定ぐらいで

異常がなければ
特に気に留めることもなく
やりすごしてきたが

目に見える衰えから
見えないところの衰えを
推し量ることに
思いが及ばなかったことが
悔やまれる

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